一世紀ぶりに蘇る「イムゲー」復活の物語
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はるか琉球王朝の時代から庶民に愛され、
明治後期に姿を消してしまったイムゲー(芋酒)。
その幻の酒が、離島の泡盛製造所3社の手により
1世紀ぶりに復活。
「イムゲー」は、首里王府の管理下で造られていた泡盛とは異なり、庶民により芋や黒糖で自家用として造られていたお酒です。
酒税法などにより大正・昭和・平成と忘れ去られていたイムゲー(芋酒)、約1世紀ぶりに離島の泡盛酒造蔵元3社の手により復活しました。
現代版にアレンジされた芋酒。
名付けて、IMUGE.(イムゲー)です。
焼酎でもない
IMUGE.
です。
「泡盛」が琉球王朝の文化なら、
「イムゲー」は圧倒的多数の琉球庶民の文化。
この2つがあって初めて、
沖縄の酒文化を語ることができるのです。
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『泡盛』は、琉球王朝時代
貴族しか飲めない貴重なお酒でした。
琉球王家の直接支配を受けており、
泡盛酒造場は王宮のあった首里周辺にすべてありました。
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『イムゲー』は、
庶民の自家製酒。
雑穀や甘藷(かんしょ)、黒糖など身近な原料で造られ庶民に親しまれました。
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沖縄を代表する「泡盛」は、米の蒸留酒。
かたやIMUGE.(イムゲー)は、
甘藷(琉球芋)の蒸留酒。
そうか、芋焼酎か!と思うところですが・・・
違うのです。
芋焼酎の造り方
「芋焼酎」は、麹に水と酵母を加えて発酵させる一次仕込み、
さらに「甘藷(琉球芋)」を加えて発酵させる二次仕込みで造られます。
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IMUGE.(イムゲー)の造り方
IMUGE.(イムゲー)は二次仕込みの後、さらに黒糖を加えて発酵させる三次仕込みを行います。
イムゲーの、「甘藷(琉球芋)」に「黒糖」という組み合わせは、現代では他に例がなく画期的といえます。
これによりIMUGE.(イムゲー)ならではの独特の味わいが生まれました。
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沖縄の芋、沖縄の黒糖で作るのが
IMUGE.です。
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多良川IMUGE.
白ラベル 25度
香り
まず初めに紅芋のふくよかで香ばしい甘い香りが広がり、のちにみずみずしい白菜のような葉野菜の香りがします。
続いてグループフルーツのような、すっきりとした香りが続きます。
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味わい
ファーストアタックは非常にライト、まろやかなイメージ。
すっきりとしたお米由来の風味を感じ、その後に、紅芋の香ばしい甘さや、黒糖由来のミネラルを感じます。
のど越しはスッキリしていて、飲み続けても飽きの来ないイムゲーです。
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オススメの飲み方
ロック や 炭酸割りが合います。
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オススメの料理
酸味の利いた料理や炭火焼きなど
香ばしい料理との相性抜群!です。
例えば…
カルパッチョ、白菜の漬物、焼き鳥、鶏もも肉の炭火焼など
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多良川IMUGE.
黒ラベル 37度
香り
まず初めにカステラのザラメのような芳醇で香ばしい甘い香りを強く感じ、その後、アーモンドのような少しオイリーな香りがします。
後に炊き立てのお米のような香りが続きます。
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味わい
ファーストアタックは、アルコールを強く感じ、やがて紅芋由来の芳醇な甘みが口中に広がります。
黒糖由来のミネラルを感じ、その後、心地良い苦みや辛み、椎茸や昆布のような旨味が変化していく。
複雑でありながらバランスが良く、じっくり、ゆっくりと味わいたいイムゲーです。
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オススメの飲み方
ロック や お湯割りが合います。
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オススメの料理
甘じょっぱい料理や、
出汁の利いた料理との相性抜群!です。
例えば…
煮付け、肉じゃが、ぶり大根、おでんなど
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モンドセレクション「金賞」受賞Gold Award
食の品質を評価する世界的権威、モンドセレクションにおきまして、
多良川IMUGE.黒ラベル(37度)が「金賞」受賞いたしました。
この栄誉を胸にこれからも全社員一丸となり、更により良い製品造りに邁進してまいります。
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かつて芋の栽培が盛んだった沖縄に、
イムゲーと呼ばれる芋の地酒があったー。
改めて考えてみれば、
それはごく自然の流れだったのです。
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これだけ多様性が叫ばれている時代に、
「沖縄の酒も泡盛一辺倒では面白くないじゃないか」
という思いがありました。
歴史をさかのぼってみると
実は沖縄にもいろんなお酒があって、
イムゲーはその中でも庶民に一番愛されたお酒でした。
沖縄にそんな地酒があったことにまず驚き、
試飲してまたびっくり。
「昔の人はこんなに
おいしい酒を
飲んでいたのか!」と。
考えてみると、泡盛はもともと本島首里の酒だけど、 実は各離島にも本島の各地方にも独自の酒文化があったわけです。
その沖縄文化の多様性を体現する「イムゲー」を復活すべく2015年より、
泡盛酒造所3社
請福酒造(有)、(株)久米島の久米仙、(株)多良川、
と、沖縄県工業技術センターが共同研究を開始しました。
そして、とうとう2018年技術を確立し、満を持して「IMUGE.イムゲー(芋酒)」の記者発表を10月に行いました。
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復活した
IMUGE.
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口に含んだ瞬間、甘藷(琉球芋)に由来する
柑橘の爽やかな香りと果実・花のような華やかな風味。
次に、バニラやカラメルのような甘くて重厚な風味が来ます。
飲み口は軽く、黒糖焼酎のようなキレ。
…試飲したあなたもきっと驚くでしょう。
「えっ、
当時のうちなんちゅーは
こんな美味しい酒を飲んでいたのか!」
と。
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IMUGE.イムゲーで
地産地消・地消地活!
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「IMUGE.イムゲー」の原料である、
紅芋及び黒糖は沖縄県産。
今後「IMUGE.イムゲー」の増産で甘藷畑も
さらに拡大し、地元の農家が活性化。
若者たちもふるさとで働き、町が栄えて酒造業も潤う。
これがIMUGE.プロジェクトが目指す
「地産地消・地消地活」のカタチです。
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自分たちが懸命にIMUGE.に取り組むことで
ふるさとに恩返しできるかもしれない。
こんな楽しいことはないじゃないですか
宮古島のうちの田舎は、
60歳で若いと言われる。
なんでそうなったかというと、
農業が儲からなくて次の世代が
農業をやらないから。
離島の田舎がどんどん廃れていっています。
自分たちが懸命にIMUGE.に
取り組むことによって、
もしかしたら、
そんなふるさとに
恩返しができるかもしれない。
そして、
それが業界に対する恩返しにつながり、
回りまわって自分たちの商売もよくなる。
こんな楽しいことはないじゃないですか。

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芋畑から始まる
宮古島の芋農家の皆様が芋を収穫する原風景。
サトウキビとの輪作をする事で、「土」の未来も考えてます。
芋の選定
芋農家の皆様が、土を落し良質な芋を選定してくれてます。
IMUGE.は、芋の大きさで選定するのではなく、害虫被害と腐敗で選定しています。
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芋を洗う
蔵人総出で芋洗いをします。
農家の皆様が土を落してくれていますが、再度洗って土を落していきます。
ここでも、芋の状態で気になる部分はカット。
再度、確認
大ぶりな芋を断裁してチェック。
芋を断裁する事で、再度害虫被害が無いか念入りに確認しています。
芋を蒸す
芋を蒸して、断裁機に掛けます。
蒸かした芋は、そのまま食べても美味しい!
お菓子の原料になったり、昔の庶民の主食となっていた事も、なるほど頷けます。
モロミはロゼワイン色
IMUGE.のモロミは、ロゼワインの様な鮮やかな色をしています。
泡盛でも使われる米麹と、蒸かした紅芋、
それに多良島産の黒糖がブレンドされた状態のモロミです。
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多良川のIMUGE.イムゲーは、透明感のあるのど越し。
ほんのり黒糖の香り。
ロック
飲み応えを楽しむ。
イムゲー・オンザロック
氷を入れたグラスに上から注ぐのがポイント。
紅芋のふくよかで香ばしい甘い香りも堪能いただけます。
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水割り
THE☆定番!
イムゲー水割り
食事を楽しみながら飲むときは、やはり定番の水割り。
好みのアルコール度数でゆっくりお楽しみいただけます。
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炭酸割り
すっきり軽やかに楽しむなら、
イムゲー炭酸割り。
鼻を抜ける甘い香りと、シュワっと爽やかなのど越しが人気の味わい方です。
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黒糖とかし
甘みと香しさ。
黒糖とかし。
多良間島の黒糖をグラスにぽとん。
ゆっくり溶ける黒糖で、幾通りもの移り行く味わいをお楽しみいただけます。
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モヒート
ミントの香り。
ライムの風味。
イムゲー・モヒート
ミントの葉とライムをグラスの中でつぶします。
氷、イムゲー、炭酸水の順に入れてよく混ぜて、お召しあがりください。
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モヒートの作り方Mojito
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